ソフトバンクは今年も驚きの指名があるか。

　昨年のドラフト、「外れの外れの外れ」で、鶴岡東高・吉住晴斗を持ってきて驚かせてくれたソフトバンクは、今年はいきなりホンダ・齋藤友貴哉を指名して、またまたビックリさせてくれた。

　140キロ後半の速球はぐいっとねじ込んでくる球質で、もちろん上位候補の剛腕ではあるが、2位ないし3位で……と考える球団が多そうだ。

「ウチは高校からずっと追ってきましたから……」

　そんな言葉が聞こえるようだ。山形中央高の控え投手だった彼を、肩甲骨の可動域と弾力抜群の筋肉を根拠に、エースになれる素材として都合8年間追跡。満を持しての1位指名となった。

8巡目までいっても選手の名前が次々でてくる。

　さあそしてトリを取るのは、奪還なった（妄想です）巨人だ。

　大学生左腕・鈴木翔天を逃し、さあどうするか……即戦力にいくのだろうと思っていたら、一転、高校No.1右腕・島田直哉の名前を挙げてきた。

　それでよい。“王者”ならそれでよい。

　昨年のドラフトでは、大学、社会人の捕手、内野手を合計5選手獲得して、確かに控えの層は厚くなった。しかしドラフトとは本来、将来のエースとクリーンアップを求める唯一の機会なのだ。184センチの長身から豪快に投げ下ろす快速球と、ピンチにあっても平然とマウンドに立ちはだかる勝負根性。久々に、近未来のエースを予感させる逸材が「巨人の1位」におさまった。

　勝手な妄想も繰り出して、「2018ドラフト戦線」を占ってみた。

　1つだけお伝えしておくと、今回の「ひとりドラフト」、結局いつもより一巡多い8巡目まで行なってみたが、それでも、まだまだ選手の名前が出てくることに驚いた。

　今年は間違いなく、近年になく、“いる年”のようだ。