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オードリー、アメフトへの過剰な愛。
「ダサいQBと一流QBの差は……」
text by
高木麻仁(文藝春秋)Asahito Takagi
photograph byNTV
posted2018/02/02 11:30
日本唯一のNFL専門番組「オードリーのNFL倶楽部」では、大学のアメフト部学生など100人以上を呼んで、公開収録を行なった。
「そこじゃないと通らない!」という所に投げるQB。
若林 この番組を始めてからNFLをレギュラーシーズンからしっかり見るようになって、何年かたつとなんとなく分かってきますね、ダサいQBと一流のQBの差が。本当に球1個分、「そこじゃないと通らない!」という所に投げるじゃないですか、ブレイディにしろペイトン(・マニング)にしろ。
春日 ペイツ(ペイトリオッツ)の相手、私の応援するイーグルスも何と言っても第1シードですから。余裕をもって相手してあげたいですよね。QBのニック(・フォールズ)君の名前もようやく覚えましたし。プレーオフは、ハイライトではなくすべて見ましたよ。その分、受験勉強の時間が減りましたけどね。
若林 東大受験の日程はどうなのよ?
春日 二次試験がスーパーボウルの3週間後くらいだね。でも、私がスーパーボウルにいかないとダメですからね。仕方がないですよ。
竹の棒が2本ゴールに刺さっている光景は……。
若林 プレーオフは結構、僅差の勝負が続いたね。タッチダウン後のキックの1点が勝敗を左右することも多かった。
そういえば我々が高校生のときってアメフト用のポールがある学校って全然なかったんですよ。だからそのポールがないグラウンドで試合すると全部、自動的に2ポイントコンバージョンになるんですよ。タッチダウン取った後に俺がハドルで「2ポイント!」っていうとみんな笑うっていう。
「2で行くぞ!」っていうけど「いや、2ポイントしかないから」って(笑)。でもカッコいいからってやりたくなるんですよね。しかもその後の2ポイントは決まらないという。たまに謎のポールを無理やり立てることもあって。
サッカーゴールの両端に、アサガオとかの弦を巻く緑の棒みたいなやつを立てて、その間に向かって蹴るということもありましたよ。まぁもうそれだったら2ポイントコンバージョンで良いよという話になりますよ。あれはいまでも忘れられないですね、竹の棒が2本ゴールに刺さっている光景は……。
春日 そういえば今年も開催地(ミネソタ/ミネアポリス)のチームはスーパーボウルに進出できなかった。正直ね、私、スーパーボウル開催地のチームに来てほしかった気持ちもありまして。ミネソタへの思い入れもあった分、非常に複雑ではあります。実は(NFC決勝は)イーグルスよりミネソタ寄りでしたもん。ミネソタとフィラデルフィアの思い入れは同じですが、見たことないものを見てみたい気持ちがありましたから。