野球クロスロードBACK NUMBER
松田宣浩がこだわる“熱男”の愛称。
WBCのモヤモヤから優勝までの苦闘。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byNaoya Sanuki
posted2017/12/22 11:00
ベテランの域に差し掛かりながらも、「全試合フルイニング出場」の目標は変わらない……。
長嶋茂雄の「ミスター」のように長く愛される愛称に。
今年、改めて熱い気持ちこそ自分にとっての活力であり、推進力となっていると実感した。
長嶋茂雄が「ミスター」として、鈴木一朗が「イチロー」としてプロ野球選手のアイデンティティを誇示したように、松田も心に根ざした「熱男」を、より分厚くしていく。
来年もソフトバンクのスローガンは新装される。
今年、少しだけ「1ダホー!」を取り入れたように、もしかしたら松田のパフォーマンスも変更されるのだろうか? 契約更改の場でそんな質問を受け、「スローガンが決まったら考えます」と答えたと聞き、不安になった。だが、それも杞憂だったと気づく。
松田熱男はニヤリと笑い、言った。
「そんなこと、わかってるじゃないですか、言わんでも(笑)」