話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
今野に認められ、麻也からも学ぶ。
三浦弦太は次代のDFリーダー候補。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/09/20 07:00
大阪ダービーで決勝点を奪い喜びを爆発させる三浦。風格も徐々に備わりつつある。
「国際試合は緊張感がすごくて相手も強いので……」
「代表の試合は特別ですね。U-19選手権の時はベスト8で北朝鮮に勝たないといけない、というプレッシャーを受けた。でも独特の雰囲気と緊張感がある試合をやれて楽しかったですし、トゥーロンで世界の強豪と戦えたのもすごく面白かった。ガンバでもACLを戦って、もっとやりたかった気持ちになりました。やっぱり国際試合は相手も強いのですごく楽しい。その試合の中で自分のプレーをいつも出せるようになりたい。もちろん代表の試合にも早く出てプレーしたいと思っています」
三浦の持つポテンシャルは非常に高い。今野泰幸が「対人の強さ、カバーリング、クロスの対応、ビルドアップ、すべての能力が高い」と三浦を絶賛していたが、まだ22歳、伸び代は十分にある。ロシアW杯以降、間違いなく日本代表の最終ラインを仕切る選手になるだろう。
「まだまだ力が足りてないと思うんで、今はとにかく自分のところからは絶対にやられないという代表選手としての自覚、意識をもってやっていこうと思っています」
自分のところから、やられてたまるか。
その意識がさっそく大宮戦で見られた。全体をコンパクトに保ちつつ、自ら積極的に前に出て相手を潰し、攻撃の芽を摘んだ。“自分のところからは絶対にやられない”その覚悟を示したプレーだった。
これからリーグ戦は終盤に入る。ACLの出場権を獲得できる3位柏との勝ち点差は10だ。
「ACLは狙っていきたいです。難しいですが自分たちは上を見ず、勝ち続けるしかない。みんな、失点しないという意識が強いので、それを90分間つづける。それを結果に結びつけられればいけると思います」
意識し続けることでプレーは変わる。
自ら率先してそれを証明することができれば、三浦の選手としての存在価値はもちろんチームの調子も変わるはずだ。