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韓国のしらけた9大会連続W杯決定。
最終予選の歩み、日本との違いって?
posted2017/09/08 12:30
text by
吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki
photograph by
AFLO
5日、韓国が辛くも9回連続のW杯出場を決めた。アジア最終予選最終節ウズベキスタン戦(アウェー)で0-0のドロー。8月31日のイラン戦(ホーム)に続いてのスコアレスドローだったが、他会場の結果により、出場を決めたのだった。
最終節のウズベキスタン戦は日本でもNHK BSで生中継されたし、その前のイラン戦から関連ニュースは散々報じられてきた。
「シン・テヨン新監督が早くも叩かれている」
「イラン戦の会場ソウルワールドカップスタジアムの芝が酷かった」
「同戦後、主将キム・ヨングォンが”ホーム観衆の声が大きすぎて選手間の意思疎通が出来なかった”と発言し、叩かれた」
エトセトラ。はたまた「ヒディンク監督再就任説」まで飛び出し、大韓サッカー協会技術委員長が「不快」と強く否定する一幕もあった。
他ですでに報じられたからこそ、ここで”大トリ”のレポートをお送りする。
言わば最終予選終了時点の日韓比較だ。
隣国の結果を見て、「相手が酷い状況にある」と騒ぎ立てるだけではもったいない。苦境に陥った韓国から、いったい何を見出せばいいのか。比較した時に出てくる日本の現状とはいったい何なのか。
1勝すれば予選突破だったが、2試合連続0-0。
まずは予選終盤の状況について、簡単に整理する。韓国は5日の最終予選最終節を勝ち点14のグループ2位で迎えた。勝ち点12で得失点差+1のシリアが3位、同勝ち点で得失点差-1のウズベキスタンが4位で続いていた。
韓国はアウェーのウズベキスタン戦に勝てば無条件で予選通過が決まったが、結果は前述した通り。ゲーム終了3分後にシリアとイランの引き分け、2位を確保した。仮にウズベキスタンに敗れ、同時進行の試合でシリアが勝っていればグループ4位に転落し、プレーオフどころか、予選敗退を喫するところだった。
この大事な2試合は、7月4日に就任が発表になったシン・テヨン監督が指揮を執った。1つでも勝てばスッキリと予選突破を決められたが、辛くも当座のミッションを達成した形だった。