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ライゾマ齋藤社長が池田純に語った、
“スポーツとテクノロジー”融合の未来。
posted2017/08/08 17:00
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph by
Kiichi Matsumoto
「平たく言えば、クリエイターとアーティストの集団です」
第8回「Number Sports Business College(NSBC)」のゲストである齋藤精一氏は、自らが代表取締役を務める株式会社ライゾマティクスについて、このように説明した。
1975年生まれの齋藤氏は、東京理科大学で建築を学び、コロンビア大学建築学科に留学。2000年からニューヨークを拠点にアーティストとして活動し、'03年に帰国。'06年に東京理科大学の同級生である真鍋大度氏、千葉秀憲氏と共にライゾマティクスを立ち上げた。その後、ライゾマティクスが発表した作品は国内外の広告賞で多数受賞。先進先鋭のクリエイター&アーティスト集団として、世界から注目されている。
……ここまで読んでも、「ライゾマティクスとスポーツ」は、なかなか結び付けにくいかもしれない。この際、百聞は一見に如かず。講義でも紹介された、ライゾマティクスがスポーツを題材に制作した作品を見てみよう。
(画像をクリックするとYouTubeのページに遷移します)
真鍋、石橋率いるライゾマティクス・リサーチが電通と制作した「Sound of Honda/Ayrton Senna 1989」は、アイルトン・セナが1989年に記録した当時の鈴鹿サーキットの最速ラップを音と光で再現。2014年のカンヌライオンズでグランプリに輝いている。
こちらは、中国・上海に全面LEDディスプレイのバスケットコート「House of Mamba」を設置。中国各地から優秀なバスケットボール選手を選抜する「Nike Rise」のプロモーションを展開した。
齋藤氏は言う。
「これらを見てもらえればわかると思うんですが、実は、スポーツとテクノロジーは非常に親和性が高い。この2つを融合することによって、新たなエンターテインメントを生み出すことができるんです」