サムライブルーの原材料BACK NUMBER
欧州で最もゴールを決める日本人。
ハーフナーの独善的FW論が面白い。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byYuki Suenaga
posted2017/06/29 11:25
194cmという身長からポストプレーをイメージされるが、ハーフナー・マイクの本質はゴリゴリの点取り屋なのだ。
移籍話にも動じず、独善的にシュートを。
「俺は、走ってチームに貢献するタイプじゃないですから。とにかく点を取ることで貢献できるフォワードだと思っています。だから点を取れなかったら、批判されるぐらいで全然いいんです。
フォワードですから、やっぱりチームで一番目立っていたい。でもどこの国のストライカーも同じじゃないですか。『俺が、俺が』って。もちろん自分だって『俺が』って思ってますよ」
ヴィッセル神戸への移籍が取り沙汰されている。
インタビュー時点では、ハーフナー自身「まだ何も聞いていない」ということだった。Jリーグでは移籍を繰り返し、海外初挑戦となったフィテッセの次にスペインリーグを新天地に選んだ。半年後にコルドバを離れるとフィンランドでもプレーした。その過程で、中国リーグへの移籍が騒がれたこともあった。
どこに移籍しようが、やることは変わらない。駆け引きに勝って、独善的にシュートを打ち込むだけである。
余計なことは頭に入れない、シンプルイズベスト。
ハーフナー・マイクはゴールだけをひたすら追い求めていく。