リーズナブルに運営できるプロスポーツクラブとして。

　島田氏は2017年9月以降、Bリーグ副理事長（副チェアマン）に内定、今度はその手腕をBリーグ全体の運営にも活かしていく。

池田「企業バスケ出身の方は経営に苦しんでいるのかなという勝手なイメージがあるのですが、Bリーグの経営者は実際どうなんでしょうか？」

島田「基本的にバスケットの特徴は小規模で、リーズナブルにプロスポーツクラブの経営者になれる産業でしたので、自分の生活や人生をかけてやっている方が多いですね。ビジネスでやってみたいという人もいれば、バスケットが好きだからと、その理由も様々です」

「魂に火がついて」「壁があっても乗り越えていく経験」

　今ではBリーグ各クラブの社長を集めての勉強会「島田塾」を開催し、集客やスポンサーセールスなどテクニカルな部分を惜しげもなく明かしている。

島田「集客とかスポンサーセールスなど、そういったテクニカルな部分は経営者にお伝えしています。目先の数字を挙げることはまずできるな、と。ただ、成長可能なステージまでもっていく必要がある経営者をちょっとした勉強会で育てられるかといえば、それは難しい。経営者として本質的な部分を育成するには、その人の魂に火がついて、自分自身で“何が何でもやらなければいけない”と実行に移し、壁があっても乗り越えていくといったような経験をしていくなかで作っていくものだと思います。そういう過程において、思考回路に影響は与えることができるのではないかと考えているんです」

「今日は何でも質問してください」との冒頭に放った言葉通り、受講者からの率直な質問や具体的なアイデアやビジョンが次々と飛び交った90分間。第4回の「Number Sports Business College」も熱いディスカッションが繰り広げられた。

　次回は6月16日、ゲストはJリーグ常務理事の中西大介氏が登場する。また、準ゲストとして株式会社Cygamesの渡邊耕一社長も同席し、サガン鳥栖のクラブスポンサーから見た、リーグへの提案を行う予定。

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