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Bリーグ1の経営手腕を池田純が検証!
千葉ジェッツ代表に聞く成功の秘訣。
posted2017/06/08 15:00
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
Kiichi Matsumoto
「千葉ジェッツを取り巻くすべての人たちとともにハッピーになるために」
経営不振だったプロバスケットボールチームを再建。「千葉ジェッツ」を運営する千葉ジェッツふなばし代表取締役の島田慎二氏が、「Number Sports Business College(NSBC)」第4回の講師だ。
島田氏は大学を卒業後、旅行会社に入社。その後、共同経営という形で旅行会社を設立し、24歳で経営者となった。さらに、2001年には法人向けの旅行事業を中心にコンサルティングも行う会社を新たに立ち上げた。しかし、39歳で会社を売却し、40歳を目前にバックパッカーとして海外を旅していた。そんな矢先の出来事だった。
「フラフラしているんだったら手伝ってくれないかと声をかけられたことがきっかけでした。最初は1年で辞める予定で、まさかこんな長くやるとは思っていませんでした。でも、携わっているうちに強いチームを倒したいという気持ちがどんどん溢れて(笑)。では、そのために何をしたらいいのかと考えた時、まずはチームの経営を整えなければ、と。そうこうしているうちに気が付いたら5年が経っていました」
Bリーグ1位の観客動員数とクラブ売上高!
代表取締役就任から5年経った今、ホームゲームの年間観客動員数は3倍以上、クラブの売上高は4.2倍以上に成長。これらの成績はリーグでもトップクラスで、観客動員数においては他クラブの追随を許さない数字で、営業面でも大きな成果を挙げている。
発起人である池田純氏との対話から、千葉ジェッツをBリーグナンバー1チームに導いた島田氏の手腕が紹介されると、受講者からはチーム再建までの道のりや今後のビジョンなど様々な質問が飛んだ。
受講者「就任4~5年目には観客動員数が飛躍的に伸びていますが、どんな施策を取られたのでしょうか」