球道雑記BACK NUMBER
ロッテで1人気を吐く主将・鈴木大地。
学生のような自主トレで返る「初心」。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2017/04/26 08:00
オープン戦1位にもかかわらず不振に沈むロッテ。キャプテンの鈴木自身の打撃が好調なだけだけに、歯がゆいところではある。
「このコンバートは野球人生のターニングポイント」
身長175cm、体重79kg。
プロ野球選手としては、恵まれた体とは言い難い。
特別に足が速いわけでもなければ、遠くに飛ばす人並み外れたパワーがあるわけでもなかった。
それでも昨年までのプロ5年間で、2度にわたるベストナイン受賞ができたのは、常に初心を忘れずに、周囲の意見を素直に受け入れ、それを日々、積み重ねた結晶ともいえる。
鈴木はさらにこう言葉を加えた。
「このコンバートがもしかしたら僕の野球人生のターニングポイントになるかもしれない。ここで、もう1回頑張って、『アイツはこのコンバートでまた伸びていった』と思ってもらえるようにしたいんです」
その視線は真っ直ぐ前だけを向いていた。