リーガ・エスパニョーラ最前線BACK NUMBER
ハメスとイスコはレアルを去るのか。
ジダンの起用問題にバルサまで参戦!?
posted2017/04/13 11:30
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph by
Getty Images
'16-'17シーズンのリーガもいよいよ最終コーナーに差し掛かった。
4月8日に行われた第31節では2位バルサが15位マラガに敗れたため、アトレティコとのダービーを引き分けたマドリーが優勝に一歩接近。第33節のバルサとの直接対決を負けずに乗り切れば5年ぶりの戴冠は濃厚となるだろう。
と、タイトル戦線に限れば順風満帆といえるマドリーだが、チーム内部に目をやると問題がないわけではない。
たとえばハメスとジダンの衝突だ。
ハメスの今シーズンの公式戦出場時間はトップチーム23人の中で下から3番目。第30節レガネス戦では、今季リーガではようやく8度目となる先発出場を果たしたが、72分に交替を命じられたため、サイドライン際に立つジダンを無視してベンチに直行し、壁に怒りをぶつけた。記者会見で不仲を疑われたジダンは強く否定したものの、戻ってきたハメスに彼の方から握手の手を差し伸べたり、視線を向けたりしなかったのも確かである。
ハメス同様に、イスコもジダンの冷遇に苦しんでいる。
ハメスとマドリーとの契約は'20年6月末まで続く。が、ハメスはジダンの冷遇にうんざりしている。
両者の関係は契約満了を待つことなく終わる可能性が高い。
ジダンが責められることではないが、'14年ブラジルW杯での活躍を見て、当時の市場評価額を大きく上回る7500万ユーロ(約88億円)で即買いしたペレス会長が苦々しい思いをするのは間違いない。
同様に、ここ数週間メディアを賑わせているイスコの契約延長問題も、ジダンの選手起用法に端を発しているといえよう。
そして'18年6月末で契約が切れるイスコに対し、クラブはしばらく前から契約期間の延長をオファーしてきた。
しかしイスコの心には疑念がある。