野ボール横丁BACK NUMBER
甲子園で21点は取る方だって辛い。
センバツ21世紀枠に足りない視点。
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byKyodo News
posted2017/04/06 07:00
多治見相手に21得点を挙げた報徳学園。21世紀枠相手に対しても全力で戦ったからこそのスコアとなった。
21世紀枠同士で、まず「0回戦」を行うのだ。
そこで妙案がある。21世紀枠同士で、まず「0回戦」を行うのだ。大会初日、開会式のあとに、4チームなり、2チームなりで、1回戦に出場するための決定戦を行う。そして勝った2チームもしくは1チームは、1回戦の最後に組み込む。
21世紀枠同士とはいえ1つ勝ったチームなら、慣れもあり、それなりに勝負になると思うのだ。それに「0回戦」を採用すれば、21世紀枠の選出校を極端に減らさずに済む。
21世紀枠をなくすべきだとは思わない。確かに、魅力的な制度だ。しかし、この制度を考える上で欠けていると思わざるを得ないのは、21世紀枠のチームと対戦したチーム側からの視点である。