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松山英樹マスターズ制覇への関門。
“アーメンコーナー後”を乗り切れ。 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byAFLO

posted2017/04/04 21:00

松山英樹マスターズ制覇への関門。“アーメンコーナー後”を乗り切れ。<Number Web> photograph by AFLO

ハザードにも落ち着いて処理する術を持つ松山。だからこそ15番、そしてラスト2ホールでスコアを伸ばしたい。

ラスト2ホールも歴代平均以下のスコアに。

 今年は当時21歳だったタイガー・ウッズが、マスターズ初制覇を飾った1997年大会から20年という節目の年。同大会でウッズは2位に12打差をつける異次元プレーを展開したことから、オーガスタはその後、各ホールの距離を伸ばすなどして改造を加えてきた。

 この15番でもフェアウェイの左サイドに木を植えて、ティショットのエリアを限定し難度を上げてきた。それでも選手にとっては終盤に向けて勢いづきたいホールではある。その中で松山は惜敗した昨年、4ラウンドすべてでパーが並んだ。

 松山はこのホールの後、16番パー3こそ平均(3.126)より良い3.0でまとめているが、17番パー4(平均4.148/松山4.222)、18番パー4(4.159/4.389)ともに歴代平均以下のスコアになっている。18ホールのアベレージが突出しているだけに、終盤の失速する印象を余計に与えていないだろうか。

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 トーナメントの醍醐味はやはり優勝争い。ホールが終盤に進めば進むほどに、興奮は膨らんでいく。松山が、昨年までとは違うスコアメーク、終盤ホールで発揮される底力を見せてくれれば、必ずやグリーンジャケットにまた一歩近づくはず。押しも押されもせぬ世界のトップクラスの技と精神力を持ち合わせていることは、もう誰もが認めている。

 日本勢待望のメジャータイトルをかけた、息をのむような争いを最後のホールまで、最後の1打まで見たい。

 もちろん、それまでに悠然と構えていられるほどの大量リードを築くのも、歓迎しないはずはないのだが。

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