フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
平昌五輪会場で行われる四大陸選手権。
課題山積みの大会周辺を現地レポート。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byYonhap/AFLO
posted2017/02/17 12:00
フィギュアスケート公開練習時の江陵アイスアリーナ。大きく、真新しく、最新設備が整った良いリンクのようである。
新設の江陵アイスアリーナだけは、概ね好評!
批判ばかり書いてきたが、会場となった江陵アイスアリーナは選手たちには概ね好評である。建設の遅れが懸念されてきたが、12000人収容できる美しいアリーナが無事に完成した。
2010年のバンクーバー五輪チャンピオンで、平昌で2度目の金メダルを狙うカナダのアイスダンサー、テッサ・バーチューは記者会見で、「氷の状態も理想的で、五輪会場に求めるすべてを兼ね備えた素晴らしい会場」と絶賛。
競技用の箱が出来上がった今、あと必要なのは人員のトレーニングである。
韓国は日本や中国と違ってGP大会のホスト国ではないこともあり、国際大会の運営にはそれほど慣れているわけではない。1年後に控えた五輪のために、国際スケート連盟(ISU)が主導権をにぎって、現地スタッフの育成につとめてほしいものだ。
来季の本番までに、少しでも状況が改善されることを願うばかりである。