サムライブルーの原材料BACK NUMBER
源昌子の“すべらない”守備の話。
スライディング無しで守る方法論。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/01/08 11:30
急激な成長を見せ、いまや誰もが認める鹿島のディフェンスリーダーになった昌子源。イチかバチかより、DFには大切なものがあるのだ。
森重、吉田の代表CBレギュラーもMVSの手に?
昌子は2016年、ひと皮もふた皮もむけた。
声を張り上げてコーチングするなどディフェンスリーダーの風格が備わってきた。キャプテンの小笠原満男も、コーチングの質やチームを引っ張る意識が高まっていることを認めている。
「岩政(大樹)さんのような存在感を身につけたい。それがセンターバックには必要」と語っていたが、もはや手に入れつつあると言っていい。
ハリルジャパンに必要な戦力であることは十分に証明した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は鹿島の試合を何度も視察しており、森重真人、吉田麻也のレギュラー勢を脅かす存在となることはまず間違いない。
MVS(Most Valuable すべらない話)は、MVS(Most Valuable Shoji)へ。
世界と張り合えるポテンシャル。2017年、昌子源のさらなる飛躍を確信している。