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青学に“詰めろ”をかけた早稲田。
全日本の健闘は箱根への伏線か。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byKyodo News
posted2016/11/07 17:00
早稲田のアンカー安井雄一は、チームメイトに手を合わせ、謝るようにしてゴールした。箱根でこの借りを返すつもりに違いない。
青学一強状態に待ったをかけ、箱根へ。
しかしこの結果を受け、部内もさらに上を目指そうという雰囲気になっていくだろう。以前から、「距離が延びれば早稲田は強い」という伝統があるが、それは現在の青学大にも同じことがいえる。平は青学大の背中を捉えつつも、「簡単に倒せる相手ではない」と話す。
「結局、箱根では1区、2区、3区で青学大の主力に直接対決で勝っていくしかないと思います。そうなると、4年生の武田、鈴木、井戸(浩貴)、そして僕の4人が勝っていくしかないでしょう」
早大が3大駅伝で久しぶりに演じた優勝争い。
「青学大一強」状態の2016年、早稲田にやってくれそうな気配が漂ってきた。