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ベッテルの“無線暴言”が大問題に。
不平より、セナのような魂の叫びを。 

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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posted2016/11/06 07:00

ベッテルの“無線暴言”が大問題に。不平より、セナのような魂の叫びを。<Number Web> photograph by AFLO

メキシコGP、降格されたフェルスタッペンと入れ替わりで、久々の表彰台を喜んだベッテル(中)だったが、結局自身もその後に降格して5位に。

FIAは例外措置として、ベッテルを“無罪放免”に。

 その後、フェルスタッペンにはベッテルとのバトルの際にコース外でアドバンテージを得たとして5秒加算ペナルティが科せられ、一時5位に降格。これで3位表彰台を獲得したベッテルだったが、表彰式後、今度はそのベッテルがリカルドとのバトルで危険行為を犯したとして10秒加算ペナルティを科せられ、逆に5位に降格した。

 さらに暴言を吐いたベッテルには、出場停止処分などの重いペナルティが科せられても仕方がないという見解もあり、ベッテルの無線問題はレース後も大きな波紋を呼んだ。しかし、FIA(F1を主催する国際自動車連盟)は11月1日に「ベッテルからの誠実な謝罪と強い決意により、例外的な措置として、ベッテルに懲戒措置を科さないことを決定した」と、この問題の幕を引いた。

 無線に関しては今年、規制が強化された後に基本的に全面解禁に変わるなど、何度もその存在がクローズアップされてきた。無線が悪いのではない。問題はその中身である。次戦はあのセナが25年前に絶叫したインテルラゴスで行われるブラジルGP。魂の叫びを再び聞きたい。

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