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リオパラ観戦ガイド <後半戦>
~日本人選手の巻き返しなるか!?~ 

text by

寺沢薫

寺沢薫Kaoru Terasawa

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photograph byAFLO

posted2016/09/15 17:00

リオパラ観戦ガイド <後半戦>~日本人選手の巻き返しなるか!?~<Number Web> photograph by AFLO

思い立ってわずか3カ月でリレハンメル・パラリンピックへ出場した土田。現在は車いすマラソンにも挑戦し、リオでの金メダルを狙う。20年以上も世界トップレベルで戦い続けているスーパーアスリートである。

最終日のマラソンでメダルラッシュを!

< 9月18日(日) >

 パラリンピック最終日の目玉、マラソンは日本が複数のメダルを期待できる競技である。

 伴走者と一緒に走る視覚障がいのクラスには、まず今大会から新設された女子部門で初代女王を狙う道下美里がいる。小柄な体型を生かしたピッチ走法が特徴で、’14年の自己ベストは当時の世界記録を上回るタイムだった。男子では、代表推薦順位1位の堀越信司と並び、’08年の北京は伴走者で、4年後のロンドンで選手となり4位に入賞した岡村正広に期待がかかる。岡村は今年2月の選考レースで世界トップレベルのタイムを出しており、リオでのメダルも射程圏内だ。

「レーサー」という競技用車いすで走り、健常者のマラソンよりスピードが出る車いすマラソンでは、土田和歌子が金を狙う。アイススレッジで冬季大会でのメダル獲得経験もある彼女は、女子車いすマラソンの世界記録保持者。ロンドン大会では転倒があり5位に終わった雪辱を、リオで果たすべく燃えている。

 最終盤のマラソンで大いに金メダルの期待がかかる日本代表選手団。ロンドンのリベンジに燃える走り幅跳び、競泳などでもメダルの期待が大いにあります。まだまだ金メダルが期待できる競技が続く後半戦。お見逃しなく!
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