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アディダスに続きナイキまで……。
超大手がゴルフ市場を去る理由。 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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posted2016/08/14 08:00

アディダスに続きナイキまで……。超大手がゴルフ市場を去る理由。<Number Web> photograph by AFLO

タイガー・ウッズは、ナイキにとってマイケル・ジョーダンに続く象徴的なスーパースターだった。

20年前、黒人差別と戦って論争を起こした伝説のCM。

 ウッズと同社の関係性は、ゴルフというスポーツに一石を投じた歴史もあった。

 印象的なのがちょうど20年前に放送されたテレビCM。

 ウッズが'96年8月にプロデビューした試合の公式会見で口にしたフレーズ「Hello world」で始まる数十秒の映像は、幼少期からの映像と、「70台で回ったのは8歳のとき」、「60台で回ったのは12歳のとき」、「全米アマチュア選手権を3連覇したのは僕だけ」といった具合に、数々の輝かしい実績がテキストで紹介される。

 その終盤、こういった記述がある。

 There are still courses in the U.S. I am not allowed to play because of the color of my skin.(アメリカには、肌の色のせいで僕がプレーできないゴルフ場がまだある)

 そして最後にAre you ready for me?(僕を受け入れる準備はできたのかな)と締めくくり、映像は終わる。このコマーシャルは黒人差別、マイノリティへの受け入れに慎重だった旧態依然としたゴルフ界に真っ向から切り込み、良くも悪くも論争を呼んだ。ウッズのタレント性を担保にした革新的なイメージ戦略は、両者にとって相互利益につながった。

 ウッズは体のコンディションもいまだ整わず、復帰の見通しが立っていない。ここへ来て、道具という新たな問題もわいた。

 Hello, world again――そんな風に白い歯を輝かせて笑うときは、再び訪れるだろうか。

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