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プチ鹿島、7月のスポーツ新聞時評。
都知事選をスポーツ紙で読み解く。 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2016/08/01 12:00

プチ鹿島、7月のスポーツ新聞時評。都知事選をスポーツ紙で読み解く。<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

リオ五輪の閉会式に、次回開催地の首長として出席予定の小池都知事。もちろん、ビジネスクラスでの渡航となる。

まさかのあのタレント名が急浮上!!

7月6日 「小池氏、石原都連会長に推薦要請も結論先送り…都知事選、自民分裂選挙か」(スポーツ報知)

 前日の小池氏と石原氏の会談は物別れに終わる。日刊スポーツのコラム「政界地獄耳」は「自民党都連会長・石原伸晃の指導力の欠如からなかなか決定には至らない」と、みんなが薄々思っていることを書いちゃうのであった。

 そして、あのタレントの名がまさかの急浮上。

7月8日 「石田純一出馬も」(スポニチ)

7月9日 「“はだし一貫”の石田純一」(日刊スポーツ)

 このあと出馬断念になったが、石田純一氏に関する解説はこんな記事もあった。

「石田純一 本命は4年後の『五輪知事』か 」(スポニチ・7月9日)

石田純一の十八番は「PRイベント」!?

 要点を抜粋しよう。

・実は半年以上前に、親しい仲間に「舛添さんの後は僕がやる」と明言していた。まだ舛添要一前都知事に「政治とカネ」の問題が起きる前。ポスト舛添はイコール「東京五輪の都知事」の意味だった。

・石田の勝算は、今回の勝ち負けではなくて「政治家・石田純一のイメージを世間に持ってもらうこと」と石田の知人は言う。このタイミングで大きな布石を打てたことは間違いなく、五輪本番直前の次回都知事選でも、早い段階で名前が取り沙汰されるのは確実だ。政界に打って出た本当の本命は東京五輪。“石田の乱”は半年前から水面下で動いていた。

 このスポニチの「知人証言」が正しければ、また4年後が注目ということになるのだが。

 さて石田純一の十八番「PRイベント」が終わって数日後に大きな動きが。

【次ページ】 究極の手のひら返しでぽ~んと出た。

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