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ハリルホジッチのEURO決勝T談義。
「今大会にビッグチームはいない」 

text by

田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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posted2016/06/30 17:00

ハリルホジッチのEURO決勝T談義。「今大会にビッグチームはいない」<Number Web> photograph by AFLO

現在の代表において、最も「ドイツらしい」ストライカー、マリオ・ゴメス。次戦は相性の悪いイタリアだが果たして……。

ベルギーは上向き、しかしウェールズも強い。

 フランスは、イングランドとの対戦を避けられて少しほっとしているだろう。とはいえアイスランドも簡単な相手ではない。イングランドの敗北を教訓に、同じ過ちを犯さないよう準備するだろうが、フランスは守備に不安を抱えている。ときに相手のセットプレーに集中を欠き、アイスランドのフリーキックやロングスローに手を焼くはずだ。ひとつ対処を間違えると命取りになりかねない。

 ベルギーも、ドイツ同様に決勝トーナメントに入って真の素顔を見せた。デブライネやアザールが本領を発揮し、組み合わせにも恵まれ決勝への道が開けたといえる。ただ、ウェールズも侮れない。ベイルとラムジーのふたりは、優れた個の力をチームのために発揮している。その強さは本物で、シンプルなスタイルだが前でボールを奪ってゴールに迫る攻撃は効果的だし、ベイルのフリーキックも大きな武器だ。

 ポーランドとポルトガルは、どちらも優れた力を見せることなくここまで勝ちあがった。正直に言って、これから両国が目覚めるのは難しいと思っている。レバンドフスキには大きな爆発を予感させるものもあるが、クリスティアーノ・ロナウドは得点こそあげているもののレアル・マドリーでのパフォーマンスからは程遠い。左サイドにポジションを固定するのも疑問だ。どちらかが必ず準決勝に進むが、ともにすでに限界に近いように見える。

 ベスト8の段階で、絶対の本命と言えるチームはない。以前ならスペインがそうだったが、ドイツ、イタリア、フランス、ベルギー……。可能性はどこにも開けている。

 この大会の最初の結論は、もはやビッグチームは存在しないということだ。またどこも小国とは言えなくなった。上下の差が縮まり、均衡が保たれている。サッカーにとっていいことだと私は思う。

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EURO2016の準々決勝は、WOWOW(www.wowow.co.jp/sports/euro/)にて全試合を完全生中継します。

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