今季のDeNAではすでに9人が1番打者を務めている。

　これまでは主に敵チームが左投手を使ってくる試合で起用されてきたが、交流戦明けの対巨人3連戦では、右左にかかわらず1番でスタメン入り。関根大気や乙坂智らとの外野のレギュラー争いから、一歩抜け出そうとしている。

「対左ピッチャーの時に使っていただいていたので、まずはそこで結果を出す。さらに試合の流れで右のリリーフが出てきた時にも結果を出せれば、一歩ずつレギュラーに近づいていけるんじゃないかと考えてやってきました。（巨人戦で）アピールはできたかなと思いますけど、まだまだ、信頼されているとは自分では言えない。シーズンは長いので、継続していきたいと思います」

　今季のDeNAで1番打者を務めた選手は、9人にも上る。今ひとつ波に乗れない打線を勢いづかせるためにも、元気なリードオフマンは不可欠だ。爆発力を秘めた桑原のレギュラー奪取、そして1番固定は、本人にとっても、チームにとっても、望ましいことなのではないだろうか。