彼らは、戦うことをやめられない人種なのである。

　一時期、ゴルフへの熱意を失いかけていた伊澤も最近、いよいよ復帰に向けた道筋を描きはじめたそうだ。この夏にオリンピック代表のヘッドコーチを務める丸山の胸には、50歳になって米国シニアツアーに挑戦するという具体的な目標が湧いてきたそうだ。

　背広を着込んだツアープロの“セカンドキャリア”は、ファーストキャリアを取り戻すため、あるいはサードキャリアに続く充電期間。裏方としての役目であっても、ツアーの現場にベテランを引き戻すことは、彼らのハートにとっても好循環を生むかもしれない。

　陽の光のまぶしさを知るツアーのプロゴルファーたち。彼らは一度クラブを置いたとしても、戦うことをやめない、やめられない。そういう人種なのである。

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