フットボール“新語録”BACK NUMBER

サッカー、いや教育関係者必読の書。
早熟な才能と「根性」の不都合な関係。 

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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posted2016/04/25 10:30

サッカー、いや教育関係者必読の書。早熟な才能と「根性」の不都合な関係。<Number Web> photograph by Getty Images

アンカーセンは『The DNA of a Winner』、『Leader DNA』などの著作があり、講演活動も行なっている。

理論的なトレーニングを避けるケニアのランナー。

 同書では、疲労は脳が生み出しているもので、感情のひとつと定義している。体が壊れるのを防ぐために、脳が限界のはるか手前でストップをかけているのだ。乱暴に言えば疲労は思い込みであり、考え方によってさらに先に進むこともできる。

 根性論のメリットとデメリットは常に日本サッカー界で語られてきたことだが、アンカーセンによれば間違いなく根性は必要だ。ケニアの長距離ランナーたちは意図的に理論的なトレーニングを避け、とことん体と精神を追い込んでいる。それが世界一の競技力を生み出している。高校の部活がユースよりもタフな選手を輩出する傾向があるのは、きっと伝統的に根性を大切にしているからだろう。

 どこよりもあのチームは根性がある――。そんなサッカーをできれば、W杯で勝ち上がるチャンスは高まるのかもしれない。

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#ラスムス・アンカーセン

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