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福西崇史はU-23をどう見ているか。
「メキシコ戦で選手の自信を感じた」
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph bySports Graphic Number
posted2016/04/14 18:00
「福西崇史の『考えるサッカー』」、配信は毎週月曜日の予定です。
「イメージを共有すれば相手を上回れる」
――この日の試合は、リオ五輪アジア最終予選のメンバーを軸にしつつ、オランダでプレーする際を起用するなどのテストもしました。
◇ ◇ ◇
<U-23メキシコ戦のスタメン布陣:4-2-3-1>
久保
中島 南野 豊川
原川 遠藤
亀川 際
岩波 植田
中村
◇ ◇ ◇
福西:あの厳しい戦いで結果を残し続けたからこそ、「こうやってイメージを共有すれば相手を上回れる」と思ってプレーできていた。だから2点目の奪い方も、ものすごく良かったよね。
――鮮やかにショートカウンターが決まった33分のやつですか。
福西:そうそう。中盤で遠藤が相手のパスを読み切って、中島にボールを素早く出した。そこから縦に速い攻めで久保がボールをすらして、走り込んだ南野がきっちりと決めたよね。これはテグさんの目指している一つの形として、とても価値のあるゴールだったと思う。
五輪を戦う上でも大事なポイント。
――縦の速さと複数人の連動、ですか。
福西:これは五輪本戦を戦う上でも、このチームのポイントとなってくる部分だからね。後半は少し相手にエンジンがかかってきて押される場面が続いたけど、耐える時間帯もピッチにいる選手が意思統一できた分だけ、1失点で踏みとどまれたんだと思う。
――メキシコは前回のロンドン五輪では金メダル、今回の北中米予選でも無敗で出場権を獲得したそうです。アジア王者となった日本ですが、また自信を積み重ねました。
福西:テレビ中継はなかったけど、スポルティング(・リスボン)のBチームにも1-1のドローに持ち込んだそうだしね。あ、これは個人的な考えになるんだけど、メキシコ戦の2点目のシーンを見ても、遠藤に一番合っているポジションはボランチだと思うんだよなあ。
――お、その話は……今度に取っといていいですか?
福西:掘り下げたいんだな、オッケー(笑)。
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