詳説日本野球研究BACK NUMBER
超高校級が少ない今年の選抜がなぜ。
「接戦と全力プレー」で観客6万人増?
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/04/04 12:00
春夏通じて初優勝の智弁学園。日々の練習から「日本一」を掲げてきた努力が実を結んだ。
全く異なる2通りのベストナイン。
最後に私が考えるベストナインを紹介するが、私が上位と考える選手はほとんど1、2回戦で消えてしまった。
右投手=高田萌生(創志学園3年)
左投手=早川隆久(木更津総合3年)
捕 手=古賀優大(明徳義塾3年)
一塁手=宮里豊汰(常総学院2年)
二塁手=永廣知紀(大阪桐蔭3年)
三塁手=吉澤一翔(大阪桐蔭3年)
遊撃手=林中勇輝(敦賀気比3年)
外野手=三井健右(大阪桐蔭3年)、安西翼(高松商3年)、田城飛翔(八戸学院光星3年)
というベストナインではあまりに今大会の成績が反映されていないので、準々決勝に進出した8校の中から選出することにする(選考基準は、プロ向きかどうかだ)。
右投手=村上頌樹(智弁学園3年)、吉高壮(明石商3年)
左投手=早川隆久(木更津総合3年)、市岡奏馬(龍谷大平安3年)
捕 手=九鬼隆平(秀岳館3年)
一塁手=木本凌雅(秀岳館2年)
二塁手=納大地(智弁学園3年)
三塁手=島原勇樹(海星3年)
遊撃手=太田英毅(智弁学園2年)
外野手=岡田悠希(龍谷大平安2年)、安西翼(高松商3年)、荒内俊輔(高松商3年)
2通りのベストナインからは、冒頭に書いた「高校球児の能力を一定期間持続させることの難しさ」がよく伝わってくる。高校野球は先が読めないからファンを熱狂させるのだと改めて思った。