月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
プチ鹿島、2月のスポーツ新聞時評。
プロ野球キャンプを堪能する方法。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/03/01 18:00
最短で4月23日(QVCマリンフィールド)でのオリックス戦から出場が可能になるというロッテのナバーロ。
バレンタインのバレンティン。
節分のあとはバレンタインデーだ。
『40個ゲットチョコよりうれしい!? 18歳の2月14日は…オコエDAY』の1面見出しはスポーツニッポン(2月15日)。チョコとヒットで目立った。それにしてもオコエ瑠偉の進化はすごい。キャンプ初日を伝える第一報は『打球飛ばない オコエ大苦戦』(日刊スポーツ・2月2日)だったのに。
バレンタインデーの翌日、各紙で重なった見出しがある。それがこれ。
『燕ファンに愛の贈り物 バレンティンデー 豪快弾』(サンケイスポーツ・2月15日)
「バレンタインデー」に「バレンティン」が豪快に打ったという豪快なダジャレである。
サンスポだけではない。スポニチは『バレンティンDAY 弾丸1号』、日刊スポーツは『バレンティンデー☆ 1号』(☆部分は実際はハートマーク)とハートマークをつけてきた。ダジャレ見出しはスポーツ紙の華。
一番楽しみにしていた“アゴヒゲ”のナバーロ。
どのチームの新外国人選手が活躍しそうか。この時期の楽しみのひとつ。
早々にインパクトを与えたのは千葉ロッテのナバーロだった。オープン戦で初打席場外弾。翌日も打って2戦連続。昨シーズン韓国でホームラン48本の片鱗が早くも。これはやりそうだ。
おまけにキャラクターもいい。顔の三分の一がアゴヒゲにみえるのだ。よく「ヒゲのようにみえるが実はアゴの下に蜂がびっしりとまっているおじさん」という衝撃映像を見るが、ナバーロはリアル蜂おじさんそのもの。
このヒゲについてスクープしたのはスポーツ報知(2月22日)。「ちょっといい話」というコラムで『ナバーロには、こだわりがある。一目で分かる顎ひげだ。韓国・サムスン在籍時には「週2回は美容院でシャンプーや手入れをしていた。女性より行っているんじゃないか」というほど。(略)目下、日本での行きつけの美容院を探しているという。』と紹介。
2月22日の朝、私はこのコラムを読みながら「どこか良い美容院がみつかればいい」とのん気に思っていた。そのときである。ツイッターを見たら「ナバーロ逮捕」とあるではないか。え、え、え!?
ナバーロは拳銃の実弾1発をバッグに隠し持っていたとして、前日21日に銃刀法違反の疑いで那覇空港で現行犯逮捕されたというではないか。