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岡田彰布が語る高橋新体制の巨人。
「活気があって然るべきなんやが」
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph bySports Graphic Number
posted2016/03/01 17:50
「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。
メルマガ「野球の神髄~岡田彰布の直言~」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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今週の目次
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【1】 輝きを失いつつある巨人。立て直しは成功するか!?
~阿部の正捕手再転向は吉と出るか~
【2】 壮絶な優勝争いを演じたライバルの状況は?
~アクシデントへの備えはあるか~
【3】 読者の質問に「そら、答えるよ」。
~岡田彰布のズバリ回答~
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【1】 輝きを失いつつある巨人。立て直しは成功するか!?
~阿部の正捕手再転向は吉と出るか~
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──阪神以外のキャンプも視察されたんですよね。
岡田:セ・リーグの球団はぜんぶ見てきたよ。
──気になった球団はありました?
岡田:やっぱり巨人よ。本来なら新しい監督を迎えて活気があって然るべきなんやけど、なんとなく活気がないというか、元気がなかったな。
──昨年発覚した野球賭博問題に引きつづき、清原和博容疑者の巨人時代の覚せい剤使用疑惑と、ここ最近の巨人はスキャンダルまみれですから。
岡田:当然その影響もあるだろうけど、原監督がつくりあげたチームは、去年の段階で限界に来ていた感はあったやんか。変わり目のチームを引き継いだ高橋監督は立て直しに苦労すると思うわ。
勝ちながら育てるという、永遠のテーマ。
──阿部慎之助や村田修一といったベテランの処遇をどうするのかという問題も残っていますし。
岡田:阿部をキャッチャーに戻すみたいだけど、全試合マスクを被るのはどうやろうなあ。コンディション次第だろうけど、小林、相川らと併用するということになるんと違うか。
──去年はキャッチャーの起用法を巡ってゴタゴタしましたからねえ。
岡田:小林はまだ心許ないし、阿部のファーストも巧くはないからなあ。いずれは小林を正捕手に据えるときが来るんだろうけど……。
──できるだけ先送りしたいというか(笑)。
岡田:最優先なのは小林の成長ではなくて、勝利だからな。勝ち負けを度外視していいんだったら、まずいところには目をつぶって小林に任せるだろうけど、そういうわけにはいかないからなあ。でも、勝ちながら育てるというのは、どの球団にとっても永遠のテーマよ。でも、いろんなところで綻びが見えつつあるとはいっても、戦力的には安定してるからなあ……。
──大崩れすることはないにせよ、競り合いになったときにどこまで粘れるか。
岡田:原監督は考えられる手をすべて試したけど、それでもアカンかったわけよ。今年のチームは新外国人選手が加入したとはいえ、戦力的には大幅な上積みはないからなあ。粘りとか底力いうのも、結局のところは走塁の意識とか、細かいところの積み重ねなんよ。強いときの巨人は、そういう目に見えにくいところがしっかりしたチームだったんやけどなあ……。
この続きは、メルマガNumber 「野球の神髄~岡田彰布の直言~」でぜひお読みください。