フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
宮原知子、完璧主義の17歳――。
四大陸完勝で見えた世界の頂点。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byISU via Getty Images
posted2016/02/22 16:30
「四大陸は優勝を目標にやってきたので、嬉しいです」と明確に優勝を意識し、それを確実に成し遂げた宮原知子。
早くも来シーズンに意欲を見せた村上佳菜子。
浅田真央の辞退によって繰り上げ出場した村上は、SPで2位と好調なスタートをきった。だがフリーではジャンプの回転不足が重なってしまい、総合7位に終わった。
「SPがすごく良かったので、フリーで自分が持っているものが出せなかったのは悔しい。でもSPではできたというのが自信になったので、来シーズンに向けて頑張りたいなと思います」そう感想をもらした。昨年は春に足首の捻挫をしたことをきっかけに、体幹をより意識した筋トレをするようになり、体の使い方を変えるべく改革中だ。
「完全にではないけれど、やる前のシーズンに比べるとだいぶ体は変わってきたし、キレも出てきた。つなぎやスピンなどで、必死でやっていた部分が軽く押せば進むようになってきました。いい筋肉を使えるようになってきている」
世界選手権の代表を逃した彼女にとっては、この試合がシーズンの最後の大会となる予定だが「このまま毎日さぼらずに(体幹トレーニングを)やったらどう変わっていくのか楽しみです」と来季に向けての意欲を見せた。
韓国のパク・ソヨンが総合4位と健闘し、SPで2度転倒して9位だったグレイシー・ゴールドはフリーで総合5位まで挽回。カナダのケイトリン・オズモンドが6位だった。いよいよ、1カ月後には世界選手権が控えている。