サムライブルーの原材料BACK NUMBER
齋藤学がメッシとネイマールを盗む!
最大の武器ドリブルを現在改造中。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2016/02/16 10:30
2015年は31試合に先発してキャリアハイの7ゴール。齋藤学、2度目の飛躍に向けて虎視眈々である。
続けてきた「学ぶ」の成果やいかに。
齋藤は言葉を続ける。
「去年、自分の調子が悪いときはアデが何とかしてくれた。いいパスをくれて、そこで自分のプレーというものをやれたこともある。アデがいなくなって、それを誰がやるのかってなったら、やっぱり自分だと思う。アマジュン(天野純)やナオキ(前田)たち周りがやりやすい状況にしていくこともやっていかないといけない。もちろんみんなと競争していきながらですけど、その競争も楽しみというか。マリノスは成長できる環境だし、チームの勝利にこだわってやっていければいい」
代表復帰への思いも強い。
12月のミーティングではヴァイッド・ハリルホジッチ監督から国内組のミーティングに呼ばれ、大いに刺激も受けたという。
少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず。
年月が過ぎるのは早いが、学問の習得は難しい。ゆえに若いころから時間を惜しんで学ばなければならない、という意味である。
齋藤は「学ぶ」をずっと続けてきた。だからこそ小柄な体をフルパワーにして、成長を止めることもなかった。
与えられた環境で全力を尽くしていくのみ。
マリノス、代表、そして海外。「学」の成果、いかに――。