結果がまったく予測できない実力者揃いのシニアGP。

　ソチオリンピック銅メダリストのデニス・テンは、負傷から回復したばかりということもあり、フリーでは3度転倒して総合9位。

　足首の捻挫を抱えていた無良崇人もミスが重なって総合10位に終わった。何度も同じ箇所を繰り返し捻挫したというが、痛みはすでに落ち着いているという無良。「NHK杯では、もっと自分らしい演技を見せたいです」とコメントした。

　宇野はジュニアとシニアのGPの違いについて聞かれると、こう答えている。

「シニアはどの選手も超巧いので、成功した人が上にくるという感じで、誰が強いという感じではない。失敗した人が下に行く、成功した人が上にいくという感じですね」

　彼の言葉通り、成功すればスター選手でなくても優勝できるし、過去のメダリストでも失敗すれば容赦なく順位は下がる現実を見せつけられたこのスケートアメリカ。

　残り5試合も、多くのドラマが待ち受けているに違いない。