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なぜ巨人・南アを日本の小兵が倒せた?
ラグビーW杯の“80分間すべて奇襲”!
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byGetty Images
posted2015/09/21 12:00
1トライ2ゴール5PGを決めた五郎丸歩。「歴史を1つ変えたが、この先もっと大きなものを変えてから帰国したい」
スポーツ史上屈指のジャイアントキリングか。
29-29で迎えた72分、南アは目の前のPGを狙う安全策を選んだ。
その8分後、相手ゴール前でPKを得た日本は、南ア相手でも同点のPGを狙わず、逆転を求めて攻めた。
そして82分、途中出場でピッチに入ったばかりのWTBカーン・ヘスケスがインゴール左隅に突き刺さった。
ブライトンのコミュニティスタジアムを埋めた3万人の観衆が熱狂する。
「ワールドカップには勝ちに来たので、同点のPGを狙うという頭はなかった」とリーチ マイケル主将は言った。
世界ラグビー史上、いや、世界のスポーツ史上でも屈指のジャイアントキリングは、こうして完結したのだった。