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岡田彰布が語る巨人のトレード。
「シーズン中はアレがあるからなあ」
posted2015/06/16 17:25
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「野球の神髄~岡田彰布の直言~」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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今週の目次
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【1】 藤川球児、独立リーグで日本復帰へ。
~今季中のNPB復帰も視野に!?~
【2】 セ・リーグは5球団が借金生活の異常事態に。
~ついに失速したDeNAと故障者続出の巨人~
【3】 読者の質問に「そら答えるよ」。
~岡田彰布のズバリ回答~
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【1】 藤川球児、独立リーグで日本復帰へ。
~今季中のNPB復帰も視野に!?~
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──さて、前号でも触れた藤川球児ですが、阪神からのオファーを断り、地元高知の独立リーグ球団、高知ファイティングドッグスに加入するという意外な選択をしました。
岡田:そうみたいやな。
──給与はなんと無報酬で、1試合ごとに契約を結ぶという異例の条件だそうで。6月8日におこなわれた記者会見での発言を聞くと、どうやら高知で現役生活を終えるつもりはなく、NPB復帰へのステップとして独立リーグを選んだようです。実際に投げる姿を見て、実力を判断してもらおうという考えなんでしょうね。早ければ7月31日の移籍期限までにNPB復帰が決まるかもしれません。
岡田:たしかに実際に投げるところを見てみないと、なんとも言えんけど……近いうちに投げるんやろ?
──6月20日の四国アイランドリーグPlusの香川・徳島連合チームとのオープン戦で登板する予定だそうです。
岡田:メジャーではダメだったけど、独立リーグで投げるレベルは遙かに超えているからな。藤川がどういう方向性を望んでいるのかは分からんけど、うまいこといけばええんちゃうかな。
「巨人と日ハムのトレードにはちょっと驚いたな」
──もうひとつ。交流戦の真っ最中に巨人と日本ハムがトレードを敢行。両チームの対戦後の6月10日、巨人の矢野謙次、須永英輝、日本ハムの矢貫俊之、北篤の2対2のトレードが正式発表されました。
岡田:これにはちょっと驚いたな。シーズン中のトレードはサインのアレとかがあるからなあ。今回はセとパだからあまり気にしなかったのかもしらんけど。
──たしかに同一リーグでのトレードだと、サインは筒抜けになってしまいますもんね。メジャーはポストシーズン進出の可能性がなくなると、主力級の選手を放出することは少なくない。ドラフトは下位球団から指名できる完全ウェーバー制度ということもありますし、翌年のチーム編成をにらんでシーズン中でも大胆に選手を動かすことがありますが、日本ではシーズン中のトレードは珍しいですよね。
岡田:アメリカと日本では、そういった制度や背景も違うからな。でも、この時期にトレードしたり、補強したりするっていうのは、本来はあまりいいことではないんよ。シーズン前に描いていたチーム構想が失敗だったと。そういうことやんか。思い通りにいっていたら、トレードなんかする必要ないんやし。