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名牝の子孫たちが集結した安田記念。
種牡馬を宿命づけられた馬が勝つ?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2015/06/06 08:00
安田記念では5枠10番に入ったフィエロ。ジャスタウェイが引退し混戦のマイル戦線で、6歳にして悲願のGIタイトル獲得なるか。
NHKマイルカップを逃げ切った馬が2頭。
得意の東京なら一発あるんじゃないかという気がするクラレント(牡6歳、父ダンスインザダーク、栗東・橋口弘次郎厩舎)は、前走のマイラーズカップを完勝したレッドアリオン(牡5歳、父アグネスタキオン、栗東・橋口弘次郎厩舎)の半兄だ。ひとつのGIに2頭の兄弟を送り込むのだから、この母系も名血と言える。
血統から離れて、ほかの出走馬を見ると――。
安田記念は、ウオッカやグランプリボス、スマイルジャックのように、複数年にわたって馬券に絡む馬がよく出てくるので、一時の不振から完全に立ち直った、4年前の勝ち馬リアルインパクト(牡7歳、父ディープインパクト、美浦・堀宣行厩舎)も無視できない。ダービーを勝って乗っている堀厩舎だけに、モーリスとの「堀厩舎丼」も考えられる。
あとは、互いに牽制し合って流れが遅くなった場合、NHKマイルカップを逃げ切った2頭――ミッキーアイル(牡4歳、父ディープインパクト、栗東・音無秀孝厩舎)とカレンブラックヒル(牡6歳、父ダイワメジャー、栗東・平田修厩舎)のどちらかが最後まで粘り切る可能性もある。
ここで結論。
◎フィエロ
○ヴァンセンヌ
▲モーリス
△リアルインパクト
×エキストラエンド
先週のダービーで、私が無印にした有力馬が来る傾向があるので複勝を買う……と記したサトノクラウンが3着に来た。
このレースでサトノクラウンっぽい存在はミッキーアイルか。またこっそり複勝を買いたい。