木谷高明の名言
プロレスがリアルかファンタジーかは、感情移入している人にとってはどうでもいいことなんです。
木谷高明(プロレス)
2015/05/03
トレーディングカードゲーム会社ブシロードの社長である木谷が、経営難に陥っていた新日本プロレスを買収したのは2012年のことだった。オーナーに就任した木谷は3億円近くの広告費を投入。積極的な経営が功を奏し、人気はV字回復。“プ女子”と呼ばれる若い女性をはじめとする新規ファンの開拓に成功したが、会場にはかつての殺伐とした雰囲気はひとつもない。「オカダ選手が棚橋選手に負けて泣き崩れる姿がスクリーンに大写しになると、一緒に泣き崩れている女の子がたくさんいたんです。『プロレスはリアルじゃない』という人がいますけど、たとえば良くできたドラマを見れば、感情を揺さぶられて泣くわけじゃないですか」と、“ストロングスタイル”を捨て去った新日本プロレスが目指すものを示唆した。
Number876号(2015/04/16)