SCORE CARDBACK NUMBER

米国ヘビー級希望の星、ワイルダーが秘める力。
~クリチコの牙城を崩せるのか?~ 

text by

前田衷

前田衷Makoto Maeda

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2015/04/29 10:30

米国ヘビー級希望の星、ワイルダーが秘める力。~クリチコの牙城を崩せるのか?~<Number Web> photograph by Getty Images

シャノン・ブリッグスが2007年にWBO世界タイトルを失って以来の米国人王者となった。

 メイウェザー対パッキャオ戦の前景気が盛り上がっているが、実は米国でのボクシング人気はそれほど高くない。よく言われるように、ヘビー級の不振が大きいのは確かだろう。昔から体重無制限のこの階級の王者はアメリカのボクサーであることが当たり前だったのに、近年は傑出した選手が出てこない。主要4団体の世界王座からも長く遠ざかり、ウクライナの巨人ウラジミール・クリチコの長期安定王朝を許してきた。

 そんな中で久々にアメリカらしいヘビー級の世界王者が誕生した。去る1月、ハイチ出身の王者バーメイン・スティバーンに12回判定勝ちし、WBCタイトルを獲得したデオンテイ・ワイルダーである。アラバマ生まれの29歳。2mを超す巨漢で、「ブロンズ・ボマー」の異称は'08年の北京五輪ヘビー級で銅メダルを獲得したことに由来する。米国の男子ボクシングでは直近の2大会で唯一の五輪メダリストである。この直後、トラック運転手だったワイルダーがプロ転向したのは、難病と戦う娘のためにも稼ぐ必要があったからという。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
ウェブ有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 480文字

ウェブ有料会員(月額300円[税別])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

イチロー主義2015

Sports Graphic Number 876

イチロー主義2015

 

デオンテイ・ワイルダー
ウラジミール・クリチコ

ボクシングの前後の記事

ページトップ