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アスリートは花粉症をどうしてる?
五輪選手にも急増中で、薬と対策は。
posted2015/04/10 10:30
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
「ごめんなさい、僕、かなり鼻声ですよね……」
3月中旬、湘南ベルマーレの10番を背負う菊池大介選手にインタビューした時のこと。
取材自体はスムーズに進んでいたものの、菊池選手はしきりにまばたきをし、鼻をすすっていた。
もしかして菊池選手、花粉症ですか?
「はい、数年前に発症したんです。(練習場の)馬入ふれあい公園は川沿いで海も近いぶん風が強いので、この時期は大変です」
豊富な運動量と確かなテクニックでチームの中軸を担う菊池選手。そんな彼がツラそうな表情を浮かべるのを見て、なんだか取材するのがしのびない気持ちになった。
そういえば、筆者は福西崇史さんのメルマガを担当しているのだが、福西さんにも現役時代には花粉症で苦しんだという話を聞いたばかり。ちなみに関東地方ではスギ花粉のピークが過ぎつつあるが、全国的な花粉情報を見ると西日本や東北地方ではまだ「非常に多い」のマークだらけ。トップアスリートだけでなく、趣味でランニングやゴルフ、フットサルや草野球をやる人たちにとって、花粉は春の難敵である。
「花粉症とアスリート」の話を聞きにJISSへ!
花粉症の苦労話を色々と聞いているうちに、ふと思いついた。
「じゃあ、アスリートを診察するお医者さんはどう対処しているんだろう?」
もし話を聞けるのなら、アスリートを専門に診察している機関ってないだろうか? と思案したところ……あるじゃないか!
スポーツ科学・医学・情報などを先端的に研究している国立スポーツ科学センター(JISS)なら、この疑問を解決してくれるかもしれない。しかし「花粉症とアスリート」というヘンテコ、もとい、斬新なテーマの取材に応じてくれるのだろうか?
一抹の不安を抱えながら問い合わせてみると、なんと二つ返事でオーケー。喜び勇んで東京都北区西が丘にあるJISSへと向かった。