フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
ゴールドは敗れ、J・ブラウンは初優勝。
全米フィギュア選手権、注目の結果に。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2015/01/30 11:00
全米選手権で、すべての演技が終わり最終スコアを待つ3人。左から金メダルのアシュリー・ワグナー、銀のグレイシー・ゴールド、銅のカレン・チェン。
世界メダルを狙える実力、米国のアイスダンス。
アイスダンスは、マディソン・チォーク&エヴァン・ベイツが初タイトルを手にした。ソチ五輪王者のメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトが不在の中、タイトルはチョークたちとマイア・シブタニ&アレックス・シブタニの間で争われたが、結局今シーズンGP大会で2連勝したチョーク&ベイツが制した。
シブタニ&シブタニはショートダンスでは0.11の点差まで迫ったものの、フリーで3ポイント以上の点差をつけられて2位に終わった。
今シーズンのGPファイナルで2位になったチョーク&ベイツは、カナダのウィーバー&ポジェと世界タイトルを争うことになるだろう。あとは欧州勢が、シーズン後半でどこまで挽回してくるかにかかっている。
ペアも新チャンピオンが誕生。
ソチ五輪後、いくつかのトップチームが解散したペアでは、アレクサ・シメカ&クリス・クニエリムが初優勝を果たした。今シーズンはスケートアメリカ、フランス杯ともに4位と惜しいところでメダルを逃した彼らだが、上海では全米チャンピオンとして出場することになる。
2位は、10月のスケートアメリカで2位だったヘイブン・デニー&ブランドン・フレイジャー。3位は昨年の四大陸選手権で2位だったタラ・ケイン&ダニエル・オシェアが入った。世界選手権はトップ2組、四大陸選手権はメダリスト3組が出場する予定だ。
こうしてカナダ、米国の代表は出揃った。今週末にはストックホルムで欧州選手権が開催される。ここでの結果によって、ロシアの世界選手権代表も決定されることになる。