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23人は予想通り、監督は非常事態。
アギーレJ、混迷のアジアカップ展望。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byAFLO
posted2014/12/16 11:15
今季から移籍したハノーファーで、早くも中心選手として存在感を発揮している清武弘嗣。中盤ながら3ゴールを決め、チーム内得点ランキングも2位につけている。
ロシアW杯というより、勝ちにきたメンバー。
デスク 「前回のアジアカップは伊野波や細貝がゴールを決めたり、ケガで離脱する選手もいて総力戦になったよね。今回も23人全員の力が必要になりそうだね」
二宮 「南半球のオーストラリアは夏。環境の違いによる影響を考えると、選手を入れ替えながら戦っていくしかないと思いますよ。だからどの選手にもチャンスはあるし、いい準備をしておくことが必要になってきます。チームは29日に国内合宿をスタートさせ、正月早々にオーストラリアへと渡る予定です」
デスク 「監督はオーストラリア、韓国、ウズベキスタンあたりがライバルと言ってたけど、日本2連覇の可能性はどう見てる?」
二宮 「ロシアW杯も見据えたメンバーというより、どちらかと言えば今回の大会をしっかりと勝ちにきたメンバー。経験豊富な選手が多いし、優勝しなければいけないメンバーですよ。アギーレ監督も『アジアのなかで日本は優勝候補であり、主役と認識している』と語っています。簡単ではない試合が続くと思いますけど、惨敗に終わったブラジルW杯の悔しさを晴らす意味でも、ぜひ優勝をもぎ取ってもらいたいですね」
デスク 「きょうは、オチがなくてもいいな。そんな気分じゃないし」
二宮 「そうですね。アギーレ監督の八百長疑惑が膨らんでいかないことを願うばかりです。ただ、日本協会は万が一の事態にも対応できるように準備しておくべき。何が起ころうともアジアカップで絶対に影響が出ないようにしておく必要があると思います」