サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
23人は予想通り、監督は非常事態。
アギーレJ、混迷のアジアカップ展望。
posted2014/12/16 11:15
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
AFLO
【12月16日 朝9時 アジアカップ(1月、オーストラリア)メンバー23人発表から一夜明けてNumber Web編集部から電話が……】
Number Web担当デスク(以下、デスク) 「おはようございます。あれ、起きてる? 今朝のニュース、読んだ?」
二宮 「はい、起きてます。アギーレ監督を含む41人が八百長にかかわった疑惑で、スペイン検察庁から告発されたことですよね。スペイン紙は告発を12月上旬に予想していたので、ちょっとズレ込みましたけど、怖れていた事態になりましたね」
デスク 「昨日、午後3時からの会見でこの情報は既にあったの?」
二宮 「いや、なかったです。記者から『八百長疑惑を抱えたまま大会に臨むことで、采配やチームマネジメントにマイナスはあるか』という質問が出ましたが、アギーレ監督は『競技にのみ集中して臨みたい』と影響が出ないと強調していました。終始、リラックスした様子だったのが印象的でしたね」
アジアカップ期間中の出頭はなさそうだが。
デスク 「なるほど、じゃあ情報が入ってきたのは夜だと。捜査が始まったら、少なからずアジアカップに影響は出てくるんじゃないの?」
二宮 「告発されるのはある程度予想されたことだとは言えます。告発を受けて捜査が進んでいって、起訴されるかどうかが一番のポイントだと思います。今のところ裁判所への出頭は2月が見込まれていて、アジアカップ期間中に監督がチームを離れる状況にはならないようです。ただ、監督がいくら『自分はシロだ』と言っても、疑惑を抱えたままの監督のもとでプレーする選手たちの士気にかかわってこないか懸念されるところですね」
デスク 「裁判になれば3、4年かかってしまう可能性もあるようだしね」
二宮 「今後の状況次第では、監督交代という事態に発展してもおかしくはないということ。こういう緊迫した状況で、日本はアジアカップに向かわなければなりません」