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<ハワイ、キラウエア火山の魅力> 走るのにボルケーノほど素敵な場所はない
text by
NumberDo編集部Number Do
photograph byAi Iwane
posted2014/11/20 10:00
2008年3月19日から噴煙をあげ続けているハレマウマウ火口。
吹き上がる噴煙、黒く固まった溶岩、外縁の豊かな熱帯雨林。
キラウエア火山はハワイ島随一の観光地として知られているが、
ハワイ島のランナーにとって、この山は「走るための山」なのだ。
本日発売の雑誌Number Do『ハワイを走ろう』より、
キラウエア火山周辺のランガイドを公開します!
キラウエア火山はハワイ島随一の観光地として知られているが、
ハワイ島のランナーにとって、この山は「走るための山」なのだ。
本日発売の雑誌Number Do『ハワイを走ろう』より、
キラウエア火山周辺のランガイドを公開します!
ハワイには伝説のランナーがいるという。
「マコアっていうんだ。彼はカメハメハ大王に仕えていたんだけど、ものすごく走るのが速かった。ある日、大王が魚が食べたくなってマコアに運んでくるように命令したんだけど、そのためにはビッグ・アイランドの西側の町、コナから東側のヒロまで行って戻ってこなきゃならない。コナからヒロまでは80マイル(約130km)。今なら車で2時間だけど、当時は歩いて4日はかかったらしい。それなのにマコアはその日のうちに難なくコナとヒロを往復したんだ。しかも、マコアが魚を大王に届けたとき、魚はまだ生きていたんだよ! クレイジーだよね」
今も煙を上げ続けるハレマウマウ火口を横に見ながらクレーター・リム・トレイルを走った後、エドガー・“エディー・オー”・オムバックはそんな話をしてくれた。
「たぶん、マコアが走った昔のハワイは森があって溶岩があって、まさにこんな道だったと思う。それを160マイル……ぼくも走るのは好きだけど、やっぱりクレイジーだよ!」
ハワイの人は昔から走るのが好きで得意だったのかもね、とエドガーはつぶやいた。