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伝説の“白スニ”が復活!? 「NB」のコートスタイルでスポーツカジュアルをキメる!
text by
奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)
photograph byNanae Suzuki & Seikoh Coe & New Balance Japan
posted2014/09/19 10:00
世界のスポーツシーンをサポートしてきたニューバランス。
高 奥山はカジュアル、カジュアルって言うけどサ、俺としてはニューバランスと言えばランニングシューズのイメージが強いんだけど。実際、中学時代に駅伝の選手だった頃も履いていたし、高校の部活のランニングでも愛用していたからさ。
奥山 もともとニューバランスは「アーチサポートインソール」や、扁平足などを治す矯正靴の製造メーカーだったんです。なので、足の解剖学的な知識や整形外科、運動生理学の知識には長けていたんです。そのノウハウを生かして、1960年代にカスタムメイドのランニングシューズの製造を始めたワケですから、スペック&パフォーマンスがしっかりしているのは当然!
高 だよね、だよね~。中学の上履きじゃなく、ニューバランスで走ったときの心地良さったら、ホントに感動モンだったからなぁ。
奥山 高さんの学生時代って'70年代後半ですよね? ちょうどその頃、ニューバランスはその時代の最新テクノロジーを集結し、フィット性と機能性を追求したシューズを数多く出していました。だから、高さんのチョイスは間違っていなかったんです。
高 へへん、俺ったら若い頃から“本質を見抜く眼”を持っていたんだな。そのうえ当時からチノパン&BDシャツにニューバランス履いて原宿~渋谷を闊歩していたから、奥山が言うところの「カジュアルファッションにニューバランスはベストマッチ」を実践していたんだな。俺ったらナウい~!
奥山 その「ナウい~」がまったく時代遅れですけどね(失笑)。
古いがナウい~? 新しいレトロ!? が魅力のCRT300
奥山 高さんを放っておくと「ナウなヤングにバカウケ~」なんて言い出しそうですから、早速CRT300のディテールに迫って行きましょうか。
高 俺の昭和臭いギャグがダメダメなのはわかっているけど、このCRT300に漂う1970年代臭はとっても魅力的だな。
奥山 そうなんですよ。装飾を控えたプレーンなデザインに加え、フラットなトゥと細身の踵部、そしてほぼ平らなアーチ部分が、旧き良き時代を彷彿させるんですよ。
高 スリムですっきりとしたシルエットが、ジーンズやチノパンはもちろん、きちっとしたジャケパンスタイルにもマッチするって言いたいんだろ!?
奥山 そのとおり!
高 でもサ、若い頃からニューバランスに愛着がある俺としては、「白」ってイメージが薄いんだけどなぁ。あの頃、俺を始め陸上部の連中も皆、履いていたのはグレーとかネイビーとかばっかりだったような……。
奥山 おお、凄い記憶力ですね。ニューバランスのランニングシューズは、街のアスファルトに馴染むようにグレー系を基本色に用いたのが多いんですよ。だからこそ、この白が注目なんですよ。それはそうと、CRT300を持ってみてくださいよ。
高 え? なんでまた急に(と言いながら、シューズを手にする)……。あらら!? 見た目より軽いね~。
奥山 このテのコートスタイルのスニーカー、特にレトロタイプは重いのが玉に傷なんですが、復刻に際し超軽量の最先端ミッドソール素材「REV LITE(レブライト)」を搭載しているんです。ちなみに、モデル名CRT300の「R」はレブライトの「R」。昔の名前CT300にその「R」を加えたってわけです。
高 へえ~。CRT300の魅力はよ~くわかったけど、奥山って白いスニーカーを既に何足も持っているんじゃないの? もう十分でしょ!?
奥山 ふふん、甘いな。シューズだろうとシャツだろうと「白い物はあくまでも白いからこそ美しい」というのが、ファッションの鉄則です。なので、汚れやすい白スニは、何足も持っているのが望ましいんです!
高 おお~、さすがお洒落番長!
New Balance CRT300
多彩なシーンに映えるシンプルなフォルム、軽量REV LITEソールがもたらす軽快な履き心地が特徴のCRT300に〈レザーアッパー〉タイプが追加(2014年10月発売)。この秋、スポーツカジュアルのコーディネートに必要不可欠のアイテムだ。1万2800円(税抜)。