星野仙一の名言
タイガースの監督ならではのプレッシャーというか、未知なるプレッシャーとの遭遇というか。7回ごろから心臓がドッキドキしてきて、血圧を測ると185もあるから気持悪くなって試合途中、何度もベンチ裏にさがってテレビで試合を見ていたんだよ。試合後はベンチ裏の監督室でイスに腰をおろしたら、もうすぐには立ち上がれないんだ。あんなのは初めての経験だよ。
星野仙一(プロ野球)
阪神タイガースの監督に就任した2002年、初陣は敵地東京ドームでの巨人戦。井川慶が完投し、3-1で勝利をものにしたが、「あの時のテンションっていうのはかなり相当なものだったよ、今考えても。だって今まで一度もやったことがないのに、開幕セレモニーの両軍選手紹介の時なんか、ベンチから飛び出していって全員とハイタッチなんかやっちゃっているんだから」。体調を崩すまでの気持ちの高ぶりがあったからこそ、星野阪神は球史に残る活躍を見せたのだろう。
Number626号(2005/04/21)
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