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【第3打席】「今年も豊作の予感!?　ブレイクしそうなルーキーたち」
              ～私的新人中間報告～

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――まだ、開幕して1カ月ですけど、前評判の高かったルーキーたちがちゃんと結果を残しています。

「ねぇ。みんなが大注目している広島の大瀬良（大地）選手も4月は4試合で2勝。防御率も2.17でセ・リーグランキングの上位にいるし、やっぱりさすがって感じですよね」

――ロッテの1位・石川（歩）もいいですね。彼も3勝を挙げて防御率も1点台前半。さすが、巨人も1位指名した選手だけあるなって。

「ストレートに力があるし、なにより安定感がありますよね。ピッチングを見ていても『大崩れしないだろうな』って安心感がありますし。

　ロッテで言えば、ドラフト2位の吉田（裕太）選手もいいですね。日大三高から立正大に行ったんですけど、プロでも石川選手とバッテリーを組んだり、早くも一軍に定着しているんですよ」

――ロッテはここ数年、ずっと「ポスト里崎」を育てたくても若手がなかなか出て来なくて。吉田は期待が持てそうですよね。

「そうですよ！　やっぱりキャッチャーが安定しているチームって強いですから。吉田選手が里崎選手を脅かす存在になれば、ロッテはこれから順位を上げてくる可能性はありますよね」

小林選手は「巨人顔なんだなぁ」。

　「あと、ルーキーでもうひとつ気になるのが……」

――松井裕樹……！

「あっ！　あぁ……うん。そうなんだけど、今言いたかったのは他の選手で（苦笑）。巨人の小林（誠司）選手。あの、巨人に入るべくして入ったと思わせるあのマスク」

――4月6日の中日戦で初めてスタメンマスクを被りましたよね。

「あ、うん。そのマスクじゃなくて、顔ね（笑）。整ったマスク」

――サーセン。

「別にいいんだけど（笑）。小林選手ってすごい男前じゃない。最初は『巨人のユニフォームを着るからマスクも映えるのかな？』って思っていたんです。でも、6日の試合でバッテリーを組んだ大竹（寛）選手を見ると、やっぱり彼は『広島顔』だなって。それは、広島時代が長かったし巨人に来てまだ間もないからそう感じちゃうんだろうけど、にしても小林選手は『巨人顔なんだなぁ』って思ったわけですよ」

――分かります。阿部慎之助は、選手としては「巨人の顔」ですけど……。

「あ、うん……。イメージってあるじゃないですか。例えば、高橋由伸選手とか宮國（椋丞）選手とかを見ていると、男前で爽やかだし、『巨人顔だなぁ』って純粋に思っちゃうわけですよ」

――松井裕樹は「楽天顔」ですか？

「そこに戻るわけね（苦笑）。すいませんねぇ。2回目のメルマガで『本物だ！』とか言っておきながら、開幕してからの松井選手は本来の力を発揮できていませんからねぇ……」

――4試合に投げて0勝3敗、防御率6.05。23日の西武戦なんか初回に5つも四球出して、結局、5回、8四球、5失点でノックアウト。二軍行きが決定しました。

「しょうがないと思うんですよ。あれだけ注目されているわけだから、当然、他のチームだって研究するだろうし。クイックとか牽制、配球とかクセを見破られたりしたんでしょうね。そうやって丸裸にされていくうちに本人も焦っただろうし、だんだん投げる球がなくなってコントロールを乱して……みたいな感じになっちゃったんでしょう」

――やっぱりオープン戦で好投し続けただけに、開幕後の投球はあんまりイメージ良くないですよね。ほら、よく言うじゃないですか。日本のスコアラーって優秀だから、最初はあんまり研究しているように見せないで相手を泳がせて、その間にしっかりデータを収集して本番で適用する、みたいな。オープン戦はそうだったのかな？　とか思っちゃいませんか？

「それはどうなんだろう？　全てではないと思いますけどね。だって、オープン戦ってレギュラーじゃない選手が出ることって多いじゃないですか。そうなると、彼らだって生活がかかっているわけだし、相手を泳がせておく余裕もないはずなんですよ。だから、オープン戦での松井選手の投球は本来の力だって思っているんですよねぇ。

　それに、関係者の方たちの話を聞くと、いくら投球内容が悪くてもストレートの速さとか、空振りが取れるスライダーを褒める人って多いんですよ！　なんで、現実は現実として受け入れて、二軍でもう1回、ちゃんと鍛え直せば絶対にやってくれると思いますよ」

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