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なぜ獲得直後の細貝がレンタル移籍?
レバークーゼンの強化戦略と野望。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byTakuya Sugiyama
posted2011/01/05 10:30
U-15時代から代表に選出され続けている細貝。ザック・ジャパンとして最初の正念場となるアジアカップでも最終メンバーに選出されている
レバークーゼンが日本人にとって欧州への登竜門に!?
将来を見据えて若い選手を獲得するフェラーは、アジア、そして日本を重要なマーケットにするべく動いている。かつてのブラジル人にとっての登竜門となったように、細貝の活躍次第で今後はレバークーゼンが日本人にとってのヨーロッパへの登竜門になる可能性もある。
前半戦を3位で終えたレバークーゼンは、後半戦になればバラックが復帰し、負傷が癒えてまもないエース・キースリンクの本格稼働が見込まれており、さらに調子を上げてくる可能性を秘めている。おまけに、後半戦の初戦の相手が、アジアカップに参加する香川のいないドルトムントだ。彼らは開幕戦でドルトムントを下しており、相性は悪くない。
ドルトムントの独走が続く今季のブンデスリーガ。その後半戦を面白くするのは、“優等生”レバークーゼンかもしれない。