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ザッケローニ代表監督も問題視。
プレッシングの弱いJは変われるか? 

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2010/12/19 08:00

ザッケローニ代表監督も問題視。プレッシングの弱いJは変われるか?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

Jリーグについて語るザッケローニ日本代表監督。J1だけでなくJ2の試合も視察に訪れている

 11月下旬、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督にインタビューしたときのことだ。彼はJリーグの課題をこう指摘した。

「Jリーグはプレッシングの面で、他国のリーグに比べて弱い部分がある」

 確かにイタリア人からすると、Jリーグにおけるプレッシングは少々物足りないのかもしれない。日本人選手は相手との距離は素早く詰めるものの、激しく体をぶつけることは少なく、ヨーロッパに比べて迫力が足りないかもしれない。

 こういう印象を持っているのはザッケローニ監督だけではない。

 元日本代表監督のフィリップ・トルシエや、ドイツ人代理人のトーマス・クロートも同じようなことを指摘したことがあった。

Jリーグのプレッシングの迫力不足はフィジカルの弱さに原因が。

 ただし、選手の立場になって考えると、プレッシングを強められないのは仕方がない面もある。

 日本のレフリーは接触プレーで倒れると、すぐに笛を吹く傾向があり、激しくプレッシングをかけるとファールになる可能性が高い。今年、9年ぶりにJリーグに復帰した稲本潤一(川崎フロンターレ)は、ある試合後、「ボールを奪いに行くと、すぐに笛を吹かれてしまう」と嘆いていたことがあった。ヨーロッパでプレーしていたのと同じ感覚で体を寄せると、ファールになってしまうというのだ。

 しかし、今度は審判の立場になって考えると、また別の面が見えてくる。

 7月下旬の『Jリーグ観察記』において、西村雄一主審の「接触プレーで選手が倒れたら、ルール上、笛を吹かざるをえない」というコメントを紹介した。もっと選手が踏ん張ってくれれば、ファールにしなくてすむのに……と、一方で日本人レフリーは感じている。

 審判の判定基準が動かせないとすると、プレッシングの課題に本気で取り組むためには、まず大前提として、選手のフィジカルをもっと強くしなければいけないだろう。

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