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同郷の好敵手が見守った、
高見盛と武州山の断髪式。
~若の里が振り返る“三つ巴”~
text by

佐藤祥子Shoko Sato
photograph byMasako Kakizaki
posted2013/10/18 06:00
断髪式で武州山に声を掛ける高見盛。同郷の2人は今年1月、同じ場所で引退を表明した。
10月6日、高見盛の断髪式、「引退年寄振分襲名披露大相撲」が、満員の国技館でにぎにぎしく行なわれた。地元青森からバスツアーで参加した老若男女や相撲ファンで、館内は大盛況。見納めとなる高見盛独特の「気合い注入ポーズ」が披露されると、場内には大歓声が沸き上がっていた。
その前日の土俵上には、ひとりの力士がひっそりと、まげを落とす姿があった。同郷で、奇しくも今年初場所、高見盛と引退の日を同じくした元前頭3枚目の武州山だ。本人曰く「自分は地味な力士でしたから」と、こちらは興行形式ではなく、関係者300人に見守られての静かな断髪式となった。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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