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<富士山を10倍楽しむ方法> 實川欣伸 「御来光見物の絶景スポット」
text by
NumberDo編集部Number Do
photograph byNanae Suzuki
posted2013/08/13 08:00
頂上で御来光を見る時、特別な穴場があるんです!
じゃあ何で登り続けるのか? やっぱり景色かなあ。二度と同じ景色はないですから。僕は静岡の人間なので、いつも富士宮から登るけど、富士宮ルートはおススメですよ。何より眺めが抜群。海側なので駿河湾の眺めもいいし、天気がよければ江の島や千葉の房総半島まで見える。夜もすごい。夏はあちこちで花火大会があるでしょ。あれも全部見える。天気が良ければ1000万ドルの夜景です。富士宮ルートは傾斜が急だから息が抜けない、なんて言う人もいるけど、八合目を過ぎればなだらかになるし、慣れればこのコースが一番ラクだと思います。
最後に一つ、特別に穴場を教えましょうか? 頂上で御来光を見るなら、三島岳が一番です。西側で、日の出からは遠いので誰にも注目されないけど、すごい光景が待ち受けています。御来光が上がると同時に、後ろを振り向いてみてください。すると、目の前に朝の影富士がパッと広がるんですよ。東を見れば御来光、西を見れば影富士と、両方を同時に楽しめる。そんな場所は他にありません。これだからやめられない。富士山からの眺めって、何百回見ても、何千回見ても、本当に飽きないんですよね。
實川欣伸(じつかわよしのぶ)
'85年に家族5人で富士山に初登頂。'10年10月10日に登頂1000回を達成し、現在も記録更新中。世界7大陸最高峰にも挑戦中で、現在は6大陸まで制覇。来年は残るエベレスト登頂を目指すため、富士登山はお休みするそう。静岡県沼津市在住の70歳。
雑誌Number Do『日本百名山を再発見~あの山はもっと遊べる!~』では、
富士山特集以外にも「わたしの愛する山遊び」というテーマで、山小屋や温泉名山、星空の見方など様々な登山の楽しみ方を取り上げています!
富士山特集以外にも「わたしの愛する山遊び」というテーマで、山小屋や温泉名山、星空の見方など様々な登山の楽しみ方を取り上げています!