濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
もはやK-1への登竜門ではない!
2年目「Krush」の推進力。
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph bySports Graphic Number
posted2010/11/11 10:30
尾崎圭司(写真左)は、大学時代全日本テコンドー選手権を3連覇した実力派。高校時代もフィンスイミングで日本記録を樹立するなど、高い身体能力を持つ
選手たちが好む、K-1にはないKrushの魅力とは?
トーナメントにエントリーするのは石川直生、上松大輔、それにK-1甲子園王者の野杁正明といったトップクラスのファイター8人。63kgから階級を戻した選手も多い。宮田充プロデューサーは「出場枠はすぐに埋まってしまいました。それだけ、60kg級にはいい選手が多いんですよ」と言う。
逆にいえば、70kgや63kgではなくても、つまりK-1参戦に直結しなくても、Krushのベルトそのものに価値があると感じる選手が多いということだ。
「もちろんK-1には出たいです。でも、Krushをそのための登竜門だとは思ってない。僕にとってはホームリングですから」
特定の団体に所属しないフリージムの選手として様々なリングに上がり、K-1参戦経験を持つ尾崎をして、そう言わせる舞台がKrushなのだ。彼は63kg級の選手だが、55kg級と60kg級の一回戦が行なわれる12月大会にもワンマッチ参戦を表明している。
「Krushといえば尾崎と言われるようになりたいんです」というのが連戦を希望する理由だ。