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素直に優勝を喜んだソフトバンク。
“真の”リーグ優勝までの苦節7年。 

text by

中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byKYODO

posted2010/10/04 11:55

素直に優勝を喜んだソフトバンク。“真の”リーグ優勝までの苦節7年。<Number Web> photograph by KYODO

試行錯誤の末、ようやく形になってきたプレーオフ制度。

 こうした数々の悲劇を鑑みてのことなのだろう、'08年から、CSの第2ステージにおいてはリーグ優勝チームには無条件で1勝のアドバンテージが与えられることになった。この制度が採用されてからは両リーグともにリーグ優勝チームは一度も負けていない。

 やはりホームでできる上に、1勝0敗からスタートできるというのは圧倒的に有利だ。ソフトバンクがあれだけ喜びを爆発させることができたのには、そんな背景もあったはずだ。

 試行錯誤が繰り返されてきたプレーオフ制度だが、ここにきてようやくいい方向に収まってきたような気がする。

 シーズンで最高勝率を上げたチームはそれに見合った敬意をはらわれるべきだし、その後の日本シリーズの出場権を争う戦いにおいても可能な限りのアドバンテージを受けるべきだ。

 そうでないと、リーグ優勝を果たしても、選手もファンもどう喜べばいいのかわからなくなってしまう。

 こうなったら、ソフトバンクには是非ともCSに勝ってもらいたいものだ。そして日本一になったとき、どのように喜びを表現するのか。それを見てみたい。

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